アイスクリームは一度溶かし、再凍結させるともとに戻るのか。答えはバツ。
各メーカーの回答では、一度溶けると再度固まらせても品質が損なわれ、元には戻らないということらしい。固くなって食感が悪くなり、雑菌の繁殖のリスクもあるので食べないでくださいということだ。
いやしかし、気になるのよね。ちょっと食べてみたい感じはする。食べかけで少し溶けかけたのを再凍結というのは誰もがあるかもしれないが、一度完全に溶かしてから固まらせるとどう変わるのか、やってみることにした。
目的
一度完全に溶かしたアイスクリームを再凍結させて食べるとどのように変化するのか。見た目や食感、味を検証する。
早速溶かす
使ったアイスは明治 エッセル スーパーカップ 超バニラ。定番の大人気商品です。
この同じアイスを2個買ってきて1個だけ溶かします。
溶かすからには徹底的に溶かす。振るとチャポチャポするまで溶かし、溶けたあとも完全に常温になるまで4時間ほど放置した。容器がふにょふにょになったので漏れてこないか心配だったが大丈夫だった。
それから冷凍庫に9時間ほど突っ込んで完全に凍らせた。
開封した食べかけを凍らせるのではなく新品をそのまま溶かして凍らせました。新品は内蓋のフィルムが密着されており完全に密閉されているので空気に触れることはありません。
下の写真は1個だけ溶かして凍らせ、これから実験スタンバイ状態のものだが、一度溶かしたのがどっちのほうか分かるかな?蓋をしているのにすでに違いが・・・。
では開封する。
よし食うぞ
最初、味の違いが先入観の影響を受けないようにするためシャッフルしようと思ったが、2つの色があからさまに違ったので諦めた。もう見るからにわかってしまう。
もう見ての通り色が極端に変わってしまった。溶かしたほうが黄色くなった。しかも量が減ってるw。アイスクリーム内の空気が抜けたせいか。
まずは通常のスーパーカップ。
うっま!
冷たくて甘くておいしい!いつものスーパーカップだ。正直高級バニラは不要ってくらいこれで十分美味しい。
では、一度溶かしたスーパーカップ。
うわあ!カチンコチンでかたあ!
といってもスプーンがささるレベル。さし込むにはかなり力いる。金属のスプーンだからまだいいが、スーパーでもらえる紙スプーンだと曲がってすくえないだろう。色は黄色くなった。表層部分だけでなく中の方も全部黄色い。
食感はシャリシャリ。少しシャーベットが混ざったような食感で、シャリシャリ感でいうとロッテの爽バニラを固くしたような感じ。甘さは変わってない。とても甘くて美味しい。まあこれはこれでありかもしれない。
もう一回、通常のスーパーカップを食べる。
やわらか~いw。口当たりがぜんぜん違うw。空気が混ぜ込まれているとこうも柔らかいんだなあ。感動した。
で、また溶かして固めたものを食べる。
スプーンを差し込むときがやはり固い。食べるとしゃりっと感。固さは口の中でとろける。うまい!
結果まとめ
アイスクリームは一回溶けてしまうと、再び凍らせたらカチカチに固くなり本来の柔らかさは消えた。ただ完全な氷のような固さではなく、とりあえず金属のスプーンは通る。
また色も黄色く変色した。ただし味の方は変わらず甘くて美味しい。
通常のアイスクリームと、溶けたものを再び凍らせたアイスクリーム、どっちが美味しいかというと、人それぞれかな。通常のは万人向け。溶かして凍らせたのはマニア向け。という感じ。メーカーは溶けたアイスクリームを再凍結して食べたらだめというが、意外にも結構良かった。