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冷凍米飯にこっそりタイ米が混ざっていないか9商品をチェック

なぜこの検証をするかというと、とある人のツイッターの冷凍エビピラフの写真を見たとき、一部に長細いタイ米らしき米粒が見えたこと。

タイ米を混ぜた冷凍ピラフってあったっけ?と思い、スーパーであらゆる冷食米飯を見たが多くは国産米、あるいは米とだけ表示してある。タイ米使用の冷食米飯は見つからず。

国産米の産地偽装は多く、偽装は過去に何度も見つかり立入検査など行政措置が行われた。

そこで、冷凍米飯についてもタイ米がこっそり少し混ぜられていないか、国産米使用と表示された冷食米飯だけをメーカーごとに買い集めて、米粒をチェックしてみた。

目的

Twitterの冷凍ピラフと見てタイ米のようなものが見えたため、国産米を謳う冷凍米飯にタイ米のようなインディカ米が混ざっていないか販売メーカーごとに9商品を買い集めて簡単なチェック。

ただし、この検証で仮にインディカ米が発見できたとしても、もし同じ製造ラインにインディカ米の加工米飯もあれば、その残骸が加工時に混ざっただけという可能性もあるので、仮に見つかったとしてもこの記事では偽装と決めつけることはできません。

検証の条件

この記事はインディカ米が混ざっていないかだけの、見た目のみのチェックを行うだけです。DNA分析などはありません。ただ、ジャポニカ米とインディカ米の判別は目視で容易です。

ジャバニカ米や、その他同じ品種で産地が違う米(中国産コシヒカリなど)などが混ざっているかどうかはDNA分析でもしない限りはわかりません。

電子レンジで温めたあとにスプーンでくまなく掘り返してチェック。

全部で10粒ずつ取り出してチェックする。5粒は適当に。残り5粒は怪しそうなものを選ぶ。

米粒はやや平べったい形状をしているが、米粒を並べるときはこの平べったい面が真上に見えるように置いた(側面を真上に見えるようにすると細長く見えるため)。

パッケージに国産米といったような表記がされた商品だけが対象。

基本的に1メーカーあたり1商品を選んで全部で9商品で検証した。

検証に使った商品

  1. ニチレイ 7種の具材たっぷり! えびピラフ 450g
  2. マルハニチロ 石焼風 ビビンバ 炒飯 450g
  3. 大阪王将 中華屋の炒め炒飯 300g
  4. ニッスイ 松屋監修 キムカル牛めし 430g
  5. 味の素 具だくさん 高菜炒飯 450g
  6. テーブルマーク 肉めし 500g
  7. 日清 カップヌードル 謎肉炒飯 250g
  8. テーシーズ えびと4種の野菜入りえびピラフ 450g
  9. トップバリュ 鶏ごぼうごはん 170g

検証

ニチレイ 7種の具材たっぷり! えびピラフ 450g

まずは ニチレイ 7種の具材たっぷり! えびピラフ 450g から。

原材料の米の国産表示を確認。

レンジで温める。

予想以上にエビが入ってた。美味しそう。

さてここからスプーンでほじくり返して米粒をチェックする。上の段5粒は適当に選んだ5粒。下の段5粒は怪しそうなものを探しながら5粒取り出した。

タイ米っぽいインディカ米は一粒もなかった。上の5粒はたしかに国産米の粒だと思うが、下の段の5粒はかなり大きく少し長く三日月状にカーブしている。ジャバニカ米のように見えなくもないがわからない。

これが国産米のバラツキの範囲内なのか、炊飯時の膨張のバラツキの範囲内なのかは判断できない。

ピラフの味の方は、エビは大きいがプリプリ感も歯ごたえもなく、いかにも冷凍って感じだった。ご飯の味付けはちょうどよい。

マルハニチロ 石焼風 ビビンバ 炒飯 450g

2番目は マルハニチロ 石焼風 ビビンバ 炒飯 450g です。すげえうまそう。

国産表示を確認。

うわあ、美味しそう。

拡大。

そしてスプーンでほじくり返して怪しいものを探します。

上の段の5粒は適当に取ったもの。下の段の5粒は怪しそうなものを選んだ。すこし長いものはところどころ見られた。バラツキの範囲内かは判断不能。

大阪王将 中華屋の炒め炒飯 300g

3番目は 大阪王将 中華屋の炒め炒飯 300g入り。販売者はイーアンドフーズ。

パッケージ表面に「国産米を使用」と書いてあるが国産米100%とは書いてない。こういうポイントを僕は非常に気にするw。一応原材料を見る。

国産米だ。

レンジでチン!

拡大。ツヤツヤしてる。

スプーンで掘り返して米粒チェック。

とことん掘り起こしたが怪しいものが全く見つからず。ばらつきが少なく、どこを見ても短い粒でいかにもジャポニカ米の米粒の形。これは大丈夫かも。

この炒飯、パラパラ感がすごくて、米が美味い!という感じだった。まあこれは「炒飯」は炒めた飯であり、ピラフ(炊き込みご飯)とは違うので、ピラフよりパラパラしているのは当然なんだが、それを考えてもパラパラがすごい。

ニッスイ 松屋監修 キムカル牛めし 430g

ニッスイ 松屋監修 キムカル牛めし 430g

国産米をきっちり確認。他、輸入米表記はなし。

レンジでチン!

拡大。

スプーンでほじくり返してチェック。

ほとんどはジャポニカ米の形状だったが、たまにでっかい米粒があった。これは国産米の誤差の範囲であり得るものか、炊飯時の膨張の誤差なのか、わからない。上の段の5粒は適当にピックアップしたもの。下5粒は他より形状が怪しそうなものを5粒選んだ。

下の段のほうが距離が近いから大きく写っているのでは?その証拠にピントが合っていない・・と思うかもしれない。

写真はカメラセンサーと皿がほぼ平行になるように撮影したが、ほんのわずかに斜めだったかもしれない。下5粒が微妙にピントが合っていない。撮影カメラはAPS-Cサイズセンサーのデジイチ。レンズは50mmで絞りはF5.6。それをトリミングした画像。つまりピントが合う範囲が狭く僅かなズレでもこのような像のボケになる。例えば上の段と下の段で、斜め30度とかで撮影したような、カメラとの大きく距離が異なっているわけではない。角度のズレはせいぜい1度あるいは2度。目視で確認したときも左下の米粒は写真同様に大きかった。

味の素 具だくさん 高菜炒飯 450g

味の素 具だくさん 高菜炒飯 450g

パッケージ表面に国産の米と書いてある。ただし100%とは書いてない。

原材料をチェックするが「米」という表記で、国産とは書いてない。これは仮に国産米と輸入米をブレンドしていても、一応国産を使っているので表示上問題はないという感じだろうか・・・。

レンジでチン!

拡大。

スプーンで掘ってくまなくチェック。

短いジャポニカ米よりもやや長いようなイメージはある。ジャポニカ米は左上と上の段の中央のような形が典型的だが、傾向としてはやや大きく長いものが多かった気がした。炊飯ムラによる膨張の違いなのか。小さいものは表面がツヤツヤで、大きいものはややエッジが凸凹してるようにも見えるので、炊飯時に水分を含みすぎてる可能性もあるかもしれない。

テーブルマーク 肉めし 500g

テーブルマーク 肉めし 牛カルビ×焼肉タレ味 は500gと大きなサイズ。

原材料で国内産を確認。

レンジでチンして完成。

拡大。

スプーンで掘り返してチェック。

上の段の5粒は適当にとった5粒。下の段の5粒は怪しいのがないか長めの粒を一生懸命探したが、ほとんどバラツキがなく、似たような米の形ばかりだった。

この肉めしはパラパラ感はまったくなく、びちょっとくっついている感じ。これはこれで美味しかった。

日清 カップヌードル 謎肉炒飯 250g

日清 カップヌードル 謎肉炒飯 は食べ切りの250gサイズとなっています。

国産米の表示を確認。

レンジでチン!結構肉多いな。

拡大。

スプーンで掘り返しながら米粒をくまなくチェック。

やや長い米粒はあるがこれも炊飯時の膨張の差かなあ。ジャバニカ米のように見えなくもないが、インディカ米ではないことは確か。ここまでインディカ米が混ざった商品は一つもない。

テーシーズ えびと4種の野菜入りえびピラフ 450g

イオンが販売する テーシーズ えびと4種の野菜入りえびピラフ。450gというサイズながら税込み178円と激安。値上げラッシュの中でこの安さはすごい。安いだけになにかあるのではと期待w。

国産表示を確認。

レンジでチン!

拡大するとこんな感じ。

スプーンで掘って徹底的にチェック。上の段5粒は適当に拾い、下の5粒は怪しそうな物を探した。

下の段はジャポニカ米よりは長く大きい気もするが、上の段よりもエッジが凸凹なので水でふやけているような感じもする。

このピラフは安くて美味しかったが、一つ問題を上げるとエビの背わたが取ってなかったので、食べているときに一部ジャリっときたこと。コスパはかなりいい。

トップバリュ 鶏ごぼうごはん 170g

トップバリュ 国産米・国産鶏肉使用 鶏ごぼうごはん。1人前サイズの170gとなっています。価格も税込み97円と安い。

パッケージ表面に国産米使用とあり、100%使用とは書いてないので念のため裏面の原材料を確認。もちゃんと国産書いてあり、その他輸入米の表示はない。販売者はイオンで、製造はJAフーズさが。

レンジでチン!皿が大きすぎた。

拡大。結構ツヤツヤしてる。

掘り返してチェック。

安い商品だけに期待したが、インディカ米は一粒も混ざってなかった。

米の固さがちょうどよく適度な歯ごたえで美味しかった。

結論

今回の検証で、タイ米(インディカ米)が混ざった商品は一つもなかった。

拡大写真で、細長い米粒が写っているものが多いが、これをインディカ米と勘違いしないでほしい。これは米の側面の薄い部分であって、取り出して並べたときは普通にジャポニカ米っぽい幅広く短い形でした。

ただ大きさが明らかに違う米粒はあった。

原材料表示は国産米とだけしかないので国産ブレンドなのかもしれないし、国産米の品種による大きさの違いなのか、一つの品種でのバラツキなのか、炊飯時の炊きムラによる膨張の差なのか、実はこっそり外国産を混ぜてあるのか、それは見た感じではわからない。

とりあえずメーカーの表示を信じるしかない。少なくともインディカ米が混ざった商品は一つもなかった。

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