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一蘭のカップ麺がまずい・ひどいと酷評なので福岡育ちのボクが食べて検証

昨年2021年に発売された一蘭のカップラーメン。価格は税込み490円。どこで買っても同じようだ。

発売当初は売り切れと好調だったが現在は大量に並んでいる。一蘭といえば大人気のラーメン店である。しかしネット上では一蘭のカップ麺は酷評である。

検索掛けると「まずい」「ひどい」「高い」と検索候補が並ぶ。なぜ一蘭が出したカップ麺がこうも酷評なのか。一蘭が監修していないのか。490円という力作ではないのか。

とんこつラーメンの本場福岡市生まれの福岡市育ちで福岡市に住むボクですが、この一蘭のカップ麺を実際に食べて評価します。一切の情けはかけずに正直な感想でネットの声を検証します。お世辞などは一切書きません。良ければ良いと評価し、まずければまずいと評価します。

ちなみにボクの豚骨ラーメン店歴は福岡市内の店舗だと長浜屋、一心亭、風靡、まるきん亭、博多三氣、一蘭、一風堂など。ただし、一蘭歴は1回のみ。豚骨カップ麺歴はそこまでは多くないが市販品ラインナップの3分の2くらいは食べてます。

この記事はカップラーメン紹介ではなく検証です。

一蘭 とんこつ

一蘭 とんこつ の発売は2021年2月15日。一蘭渾身のカップ麺である。メーカー希望小売価格は税込み490円。

この490円は定価ではなく希望小売価格であるが不思議なことにどの店も490円でピタリと揃っている。「定価」の意味であるが、多くの人は勘違いしています。定価とは値下げも値上げも出来ないものであり、定価が採用されている製品は新聞、本、音楽CD、タバコ。

食料品で定価があるものはなく、希望小売価格かオープン価格である。希望小売価格の場合は小売店で値下げが可能だが、この一蘭カップ麺はどの店も490円で揃っているのだ。

これについては最近ニュースになった。販売価格を下げないように小売業者に強制していたということだ。一蘭は改善計画を公正取引委員会に提出。これで安くなるのか今後の動きが気になります。

一蘭とんこつはカップ麺ながら490円という史上稀に見る高価なカップ麺。

さて一蘭のカップ麺の続きだが、このカップ麺には具がないのだ。490円もするのに具がない!パッケージには、ラーメンを味わってもらうためにあえて具を入れていないと明記されています。

蓋を開けると袋が3つ。Aが粉末スープ、Bが液体スープ、そしてCが秘伝のたれ(赤いやつ)。

麺はちょっと変わった感じの乾燥麺。乾燥麺の重さは66gだった。

作る

作り方は

  1. 熱湯440ccを入れる(内側の線まで)。
  2. 4分待つ。
  3. スープ(A)、スープ(B)を入れて混ぜる。
  4. 秘伝のたれ(C)を入れて完成。

この粉末スープだが量が見たことないくらい多かったw。

完成。

麺を土台にしなかったので秘伝のたれがほとんど沈んでしまい、写真の見栄えが悪くなった。そこまで考えていなかったw。

第一印象はスープ表面のこの油感がすごい。ほんのりラーメン屋特有の豚骨の香りがする。

食べるぞ!

ここからラーメンの味の評価になりますが、490円という価格を考えての厳しい評価になります。ちなみに福岡市のとんこつラーメン屋は、元祖長浜屋が550円、博多ラーメン長浜やが600円、一心亭が580円です。490円というのは福岡市のラーメン屋とあまり差がない値段設定。

一蘭のお店のラーメンは890-980円(店舗によって違う)と福岡のお店にしては高めです。そこから考えればその半額となる。ただし具が一切ないことを考えればやはり高い。

じゃあ食べてみます。

なんだろう、麺がすごい。生麺みたい。表面に透明感があって中心部の芯が見える感じ。下の写真でわかるだろうか。

麺はいい感じで美味しい。カップ麺としてはよく出来た麺だとは思う。固さは普通麺かな。ただ、ラーメン屋の麺に食感が近いとかそういう感じではなく、あくまでもカップ麺としてよくできている感じ。

スープは濃い。いやかなり濃い。まるでスープの元をそのまま舐めているかのような塩辛さ。麺に絡めて食べた場合はちょうどいい感じだが、スープを飲むと塩辛すぎる。飲み干す気にはなれない。

ちなみに塩分量は麺が1.4g、スープが7.2gでトータル8.6gと、聞いたことがないような高い塩分量である。

秘伝のたれを全部しっかり混ぜるとピリ辛味となった。全部入れても激辛ではないので安心してください。

全部食べた印象は

  • 麺が少なくて物足りない。
  • スープが濃すぎてしょっぱい。
  • 値段高すぎるよ。

と不満点の印象が大きく残った感じ。

ネットの声は正しかった?

食べ物レビュー系ブログなどでは優しく書いてありますがボクは今回バッサリ言います。

麺こそは一蘭カップ麺は優れているが、総合評価となればそこらの200円クラス、いや100円クラスのカップ麺のほうが美味い。

やはりしょっぱすぎるスープのせいで全て台無しになって足を引っ張っている

スープに絡ませた麺だけを食べればそこまで悪くはないが、スープを飲むのがきついラーメンはやはりラーメンとはいえない。

これで490円はないだろうと言う前に、しょっぱい塩分バランスを調節し直したほうがいいと思った。じゃないと値段相応かどうかの評価がつけづらい。

それとやはり具はあった方がいい。

なぜこだわりのカップ麺が100円クラスよりまずいのか。開発陣があまりこだわりすぎて感覚バランスがずれてしまったのではないかと思う。

作文を深夜まで気合い入れて書いて完璧だ!と思っても、翌日あらためて読み直すと露骨に変な文章だったという法則と同じかもしれない。目の前の一要素的なこだわりは強くても全体的なバランスがずれてしまっている感じ。

このカップ麺、一回食べたら十分と思いました。リピートはしません。

材料や製法にお金がかかっている感じはするので、あえて値段つけるなら198円で評価します。個人によって好みに差があるかもしれませんが、正直490円も出すならおすすめはしないです。一蘭が食べたいなら一蘭の店舗で食べることをおすすめします。

とんこつ系のカップ麺を買うならボクは「エースコック 博多 背脂とんこつ ラーメン」の方を買います。

ちなみに今回一蘭とんこつを購入した店はマックスバリュです。ちなみにドンキではすでに100円で売られていたというツイートがありました。賞味期限6月2日まで迫っているということは売れてないということでしょうか。ボクの買ったものは賞味期限11月9日でしたが。

やはり改善計画の影響ですかね?これからあちこちで価格崩壊が起きるかもしれません。だけど100円でもボクはリピートしません。今回食べてそう感じました。

今回の記事の検証結果は、ネットの酷評は納得できた。ただ、麺はまあまあ良かったかな。お店に比べれば遠く及ばないがカップ麺としては生麺のように出来上がった。お湯かけて4分だけど、3分にしたら固麺になるのだろうか???そういう疑問はわきました。

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